大英帝国ちょっと食べある記

無事にロンドンより生還しております。

ぼやぼやしていたら、いきなり夏日な予報のフランスになっとりますがな。

本日は夏服を引っ張りだして来て洗濯祭りざんすよ。

英国も、とてもとても心地良い気候でした。

そんな時節にマンチェスターの悲劇のニュースに心が痛みます。

3泊という短い滞在でござんしたし

他人の旅の食べ歩きネタとか連続でダラダラ見るのもタイクツかと思いますんで、ちょっと長いけどまとめて一回にしておきます。

今回は、お仕事絡み半分以上、残りはロンドンを喰らふコースざんす。

ところが、下調べとかそう言う事している時間が無かったので大体いつもの事やけどね

到着早は時間も食事時という事もあり、

ホテルの受付のおにいちゃんにオススメを聞いてみたけど、ぱっとした返事が返って来ずで

ならば英国式バーで軽食という王道コースも楽しそうでええんちゃう?

ってな感じで近所をしばし探索していたところ

行き当たりばったりで入ったアルゼンチンのステーキハウスで腹ごなし。

アルゼンチンの牛肉のステーキをオットと喰らいましてんけど、これが大正解よ。

肉もさながら、なのは言うまでもないが

焼き加減が絶妙。

英国的でも仏国的でもない

アルゼンチン産の肉が最もウマくなるレアの焼き加減。

南米人のスタッフがとても気さくで楽しくご機嫌さんな初日となりました。

さて、

御用が終わって晩飯は現地の仕事仲間からご招待を受けたオット

食通の間でも人気と言うフュージョンな中華と言う事で

HakkasanMayfairなるレストランへゴー

ここのソムリエさん

オーダーした料理に合わせて、シャンパンの次に日本酒を提案してきはりました。

折角ロンドンに来たので仏国産のいつでも飲めるワインじゃオモシロないし

と言う事で彼も同意見で外国産の中華に合うピノノワールを提案してくれました。

合わないはずがおヘン。

ベジタリアンメニューも豊富で、中華の定番的なものから、日本の和牛やホームメイドのお豆腐を使った料理などびっくり仰天価格でアワビもあるよ

どっちかと言うと日本にもありそうな高級フュージョン中華みたいな感じのオサレ系レストランで

日本だともっと洗練されていそうだけれども

店内はクラブっぽい造りで暗め、音楽ガンガンで、スタッフも愛想が良くてフレンドリー、色んな意味でパリには絶対無い、がNYやマイアミにはフツーにありそうなお店。

仏人でもう長年ロンドン在住の友人も、ここは行っておくべきお店!と絶賛しておりましたが、その通りで美味しゅうござんした。

オットのお仕事のお陰ですが、今回ワタクシもご招待頂いたのは

英国の客人に毎回ウチメシをご招待しているのでそのお礼だそうな。

棚から牡丹餅とはまさにこの事なりよ。

続いて

翌日は調子に乗ってカジュアル和食へ。

しかも、日本人経営ではない居酒屋和食という店に行ってみた。

前日この近くを通って気になったのと、ロンドンの和食作り手、食べ手レベルを体感する為にも行ってみる事に。

ボンドストリート近くのKIRIざます。

個人的な感想としてこれは大正解やったと思います。

料理人は日本で20年以上厨房経験のあるブラジル人だそうで、スタッフはすべて現地人日本語がペラペラなスタッフが一人いらっさる、そして活気があって愛想がよろしねんパリの和食店では高級インチキを問わずたいていパリ症候群末期で魚の死んだ目みたいな鮮度の落ちた邦人スタッフ率高しでその差が眩し過ぎるほどよ

居酒屋スタイルと謳っているだけに純和食ではなくて、創作和食とでも言えばよろしいやろか。

ジャポンだとちょっとモダン居酒屋チェーンではなく個人経営ねレベル。

これが、誠にいいあんばいなんですわ。

和食というにはオット曰くちょっと派手目な味つけ、でもコテコテじゃない内角ギリギリラインが絶妙。

過ぎないジャポンの創作和食にあるレベルの範囲やねんけど、日本人より思い切りが良い味つけソース、ドレッシングの発想が新鮮でした。

香りの引き出し方がとても色っぽい南米人色気のある料理得意やね

お任せサラダというのが、根菜は日本らしい火入れアルデンテで、ドレッシングがトリュフの風味のある醤油ベースバルサミコかと外人は思うかもしれぬで、鼻から抜ける余韻が何とも言えない。

これは日本酒よりお店セレクトのNZの白ワインジャポンの和食屋では決して選ばれないレベルのど派手な香りなのだがソースに合わせた途端落ち着きを見せるんよに合う感じざんした。

ぶっちゃけ、サボテンヒラメの薄造りにはトリュフ醤油である必要はないようにも思ったけど、このワインにはとびきり合った。個人的には、カレイの唐揚げにしても、白身魚にはちょっとんまい塩が欲しいと思う

オットは好物のトンカツをオーダーしましてんけど、カツの美味しさ以上にワタクシはこの付け合わせのキャベツこれは欧州のカッタいあのキャベツと思われるの千切りのドレッシングに大感動。

柑橘主体なんですけど、どこでも食べた事が無いフレッシュで爽やかなでもツンとしない柔らかい酸味のあるもの。

これは何としてもマネをしたいと心に誓う笑

んで、ワタクシがメインで頼んだのはカレイの唐揚げ。

仏国内陸では決して巡り会えない鮮度の良さと、揚げ方の妙、

そして白身と紫蘇の天ぷらのふわふわサクサクの美味な事。

骨はカリッと揚げているので仏人はチップスの如く喰らふ故、半分以上横取りされたわ。

店のエントランスに立つと、ほわんと出汁の香りが漂っていてこれがまたたまりまへん。

どんな洒落たインセンスよりも日本人の琴線に触れる、脳と五感を刺激し五臓六腑に沁み入る香りざます。

店内は半分くらい現地在住の若い世代の日本人が目立ちましたけど

英国人家族連れも多かったりしました。

一人一皿な欧州的オーダーに対して、ジャポン的なシェアして楽しむ食べ方もあるよと説明する英国人スタッフの心配りにも見ていて笑みがこぼれました。

ワインのセレクトはパリの和食屋の方が分かってるなぁと思わせるのですけれども、それよりパリが足下にも及ばない日本酒、焼酎、梅酒の選択肢の多い事!

そしてカクテルが日本カルチャーな名前のオンパレードで楽しい。

ワタクシは食事とカクテルを合わせて食することができない旧世代なので頂きませんでしたけど

正直、全体的に自分にとっては嬉しい味わいだった。

近ければ通いたいくらいよ。

他の和食を経験するヒマはなかったものの、日本人経営者料理人以外がこのレベルということは、恐るべしロンドン。

まあ、当たり外れはあるやろうけれども、パリの比では無かろう

パリをディスるつもりは毎度ありませんけれども、

ロンドンは美味しい。

パリは美食の街で、ロンドンはマズい、

と言うのはアップデートされていない昔のイメージ話で

ロンドンにはパリよりウマい上に、愛想の良い飲食店がかなりある。

もちろん、仏国全土にはかなりウマい店が顕在しとるよ

朝食は、ホテルで食べるのはツマランので

界隈のモーニングが楽しめてテイクアウェイが出来るカフェ実際にはなんて言うのか知らんにて朝食セットに挑みました。

前日晩飯を求めて彷徨っていた時に発見した感じの良さげなカフェで

イタリア系の経営でメニューが豊富で実際に超感じの良いお店ざました。

ランチのテイクアウェイはかなり心引かれるパニーニのサンドイッチやお惣菜系がショーケースに並んでいて、ここでサンドイッチを買って所用のあった現場に持って行ったほどざんす。

まあ、朝っぱらから量もハンパありませんねんけど、昼食は殆どサンドイッチでサクッと済ませるスケジュールになっている為これが有難く。

それにしても

振り返って見ると、どの日のメニュウも一切の緑色が存在しない朝飯だこと。

お味の方は、フツウに安心して食べられる。

ちなみにホットドリンク付きで5前後でお得感あり

セットにパンが無いバージョンもあったりして、マフィンも食べ損ねたものの

近所に住んでいたら、セットメニュー以外の単品セレクトメニューとか挑戦しに毎日通いたくなる面白さを感じたざます。

会話好きの仏人オットと店主のイタリア系のおじさんが初日から意気投合して3日目には昔ながらの常連の様なムードになったのも楽しかったわ。

ちなみに、この外装を見てご近所の英国人たちの別荘を思い出したざんすよ。

雨戸や窓枠の色がこう云うブルーに塗装しているお家はほぼ英国人の別荘なんですわ。

もうね、これは目印と言ってもいいくらい英国人宅一軒家雨戸ブルー塗装。

本国ではどうか知りませんけれども、仏国の別荘ではそう言う嗜好がしばしば発揮されとります。

そう言えば、

連日、朝の大通り越しに大勢の若者の行列発見。

何かと思って列の先を見ると、それはキングスカレッジの試験会場でした。

しばしその場にとどまって心で彼らにエールを送り、おばちゃんは出稽古へと向かうのでありました。

ごちそうさま、ロンドン

長とご清聴おおきにです。